夕飯を作る体力がなくて、宅配の画面を開いたことがありました。
でも、注文ボタンの前で手が止まる。
高いかな。ぜいたくかな。家にいるのに、作れないって思われるかな。
そんなことを考えているうちに、また冷蔵庫の前で立ち尽くしていました。
本当は、温かいものを食べたかっただけ。少し座りたかっただけ。
産後に夕飯を作れない日は、気合いで台所に立つより、その日に残っている余力で方法を選んでよかったんだと思います。
料理は、台所に立つ前から始まっている
夕飯は、食材を切って火を通すだけではありません。
冷蔵庫に何があるか確認する。献立を決める。足りないものを買う。赤ちゃんが泣いたら手を止める。食べ終わったら片づける。
料理って、段取りがもう大仕事です。
夜中に何度も起きて、日中も授乳やおむつ替えを繰り返している時は、献立を一つ決めるだけでも頭が動かないことがありました。
「今日は家にいたんだから」と自分を責めたくなる日もある。でも、家にいることと、休めていることは全然違います。
残っている余力で選べる5つの方法
1. すぐ食べられるものだけにする
パン、ヨーグルト、パックごはん、缶詰。
火も包丁も使わず、封を開けたら食べられるものです。
「これでは夕飯らしくない」と思うかもしれません。でも、何も食べないまま寝かしつけに入るより、自分のお腹を満たせる方が大事でした。
2. お惣菜を買う
夕飯のお惣菜を買い物かごに入れる時、少し迷ったことがあります。
これくらい作れるはず。今日は家にいたんだから。
でも、お惣菜を買うことは、手を抜くことではなく、今日を回す方法の一つです。ごはんだけ家で用意する。汁物はインスタントにする。それでも十分でした。
3. 冷凍食品を一食分だけ使う
冷凍うどん、冷凍パスタ、冷凍のおかず。
毎日の食事を全部変えなくても、「今日はもう作れない」という日の一食分が冷凍庫にあるだけで助かります。
子どもの分とは別に、自分が食べるものも一つ置いておく。自分の食事を最初から数に入れるためのストックです。
4. テイクアウトやデリバリーを頼む
注文画面を開いてから、金額を見て閉じたこともありました。
自分のためにお金を使うのが、産後はなぜか怖かった。
毎日頼む必要はありません。買い物に行く力も、作る力も残っていない日に、温かいものを家まで届けてもらう。そう考えると、ぜいたくではなく回復のための選択肢でした。
5. 元気な日に「作れない日の分」を用意する
少し余力がある日に、ごはんを多めに炊いて冷凍する。レトルトや冷凍のおかずを買っておく。冷凍弁当や宅配食を調べておく。
作り置きを頑張るという意味ではありません。
余力がない日に、考えなくても食べられるものを置いておくためです。
家族全員の完璧な夕飯を目指さなくていい
子どもの分を用意して、食べこぼしを片づけて、自分は残り物。
そんな食べ方が続くと、自分が食べたいものが分からなくなることもありました。
家族全員に同じものを用意できない日があってもいい。子どもは食べ慣れたもの、大人はお惣菜。夫には自分で選んでもらう。そんな日があっても、今日が回ればいい。
その日の自分に、一番近い方法を選ぶ
夕飯を作れない日は、怠けている日ではありません。
赤ちゃんの機嫌や安全に気を配りながら、一日を回した後に残っている力が少ないだけ。
今日はパンだけ。今日はお惣菜。今日は宅配。
温かいものを食べて、少し座れるなら、それでよかったんだと思います。

コメント